サルけ/マワれ書店

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わたしを磨く仕事の作法

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この本の要点を突いた一文がありまして、本当はそこを抜書きするべきなのですが、敢えてその一文には触れずに今回の記事を書き上げようと思います。

本の帯にはこうありました。

“頑張っているのに評価されない”

ずばり私やん!

正確には、少し前の私が思っていたことです。
自分ではかなり頑張っていたつもりなのに、人には全く仕事をしていないように見えていたという事実を知った時のことです。
しかしこの件に関しては幸い、私は現実を自力で受け止めることができ、「上司に人を見る目がないから」なんて発想には行かずに済みました。仕事をしていないと人に思わせる原因は自分にあるのだと素直に反省し、現在も行いを正すために目下努力中です。

最近、自分の仕事のやり方に胸を張れず、どうして自分で納得が行かないのだろうと少々足掻いていたので、私を叱ってくれる本なのではないかと期待を込めて手に取り、目次を開きました。
目次を読んですぐに購入を決めました。
その一部が以下。

◆「いやな仕事はしたくないわ」
→少し前までの私

◆「資格の一つも取らなくちゃ」
→ほんの少し前までの私

◆「自分がしてほしいことをすればいいのね」
→現在進行形

◆仕事の失敗はあなたの欠陥を浮き彫りにする
→最近失敗をやらかしたばかり

◆暗黙のルールがわからない女になるな
→わからない女として進行中

◆脳が満たされないから食べ過ぎる
→食べすぎ進行中

冒頭でも書きましたが、この本のメッセージはたった一文を抜書きすれば伝えることができます。全編に渡って繰り返されているメッセージがあるのです。
その部分をここで書いてしまえば今回の記事は全く不必要となってしまいますので、自身のことを代用として書いておきます。
最近の私は特に、自分としては結構人のために動いているつもりなのに、あまり感謝されていない気がしていたのですが、その理由が見つかりました。
どういうものが仕事なのかをわかっていなかったことが悩みの原因のようです。

「私は何か勘違いをしているかも?」と少しでも思うならば、その勘違いに是非気付いてみましょう。

「チョコレートの過食をやめられない」
 という女性がいた。一日に何枚ものチョコレートを食べてしまうというのである。
(中略)
「安いチョコレートを食べるからダメなのよ。ショコラティエでもゴディバのものでもいいから、本当に高くて美味しいものを一粒食べてごらんなさい。一粒千円のチョコレートなら何粒も食べられないでしょう?コンビニのチョコレートなんて買っちゃだめよ」
 というのが、そのときの私のアドバイス。本当に美味しくていいものなら一粒で脳は満足する。安物を食べているから脳は満足しないのである。
著者海原純子
初版発行2007.9.25
発行成美堂出版
sasaeru文庫
定価本体524円+税
入手場所博文堂
  1. 2007/10/01(月) 02:03:38|
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姑獲鳥の夏

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『目はレンズだ。だから本当は物が逆さに見えるはずである。では何故そう見えないか。脳が上下反転を行っているからである。あるいは部屋の端に寝っころがって天井を見る。よく見れば最も遠い角は鈍角に見える。他の3つの角も直角ではない。なのに何故、我々は天井をおかしなひし形だと感じないか。やはり脳が文化の掟(例えば天井は真四角だという認識)に従って、知覚でとらえた像を組み替えているからなのである。』

これは「WORLD ATLAS」からの引用です。


京極夏彦/ミステリー/妖怪

このぐらいの連想は本を読まない人でも出来ることだと思われます。漠と知れ渡っているのではないかと。
なにせこの私、ミステリーなんて一番興味が無い分野ですが、それでもテレビやらから勝手に情報が入ってきていましたので。

その興味の全く湧かないミステリーを薦められて私も困りました。
“何故あんなに多くの人がミステリーを読んでいるのかわからない” “何故、日本のミステリーはレベルが高いとか言われてるのか全然理解ができない”と堂々と思っているのが私です。
今まで読んだミステリーがつまらなかったからそう思っているわけです。ミステリー好きの皆様、ご免なさい。

「妖怪とかの話なんだよね」「古本屋の京極堂って主人公が陰陽師なんだよね」という紹介を受けて想像したのは、妖怪が事件を起こして陰陽師が祓う物語。

しかし蓋を開けてみると、「陰陽師が妖怪を祓って事件を解決する話」の根底には、冒頭で引用した『WORLD ATLAS』の一節で言っているような“脳の仕組み”が広がっていました。
「この世には不思議なことなど何もないのだよ」と言う京極堂のスタンスはそれなのです。

と、なにやら持って回った紹介の仕方をしてしまいましたが、不粋ながら簡単に言ってしまうと、奇妙な事件を科学的(?)に解決するのが京極堂という探偵でした。
陰陽師でありながら、妖怪を民俗として説明するような人物でした。


分厚い本だし他に読みたい本もたくさんあるので、私はそうしょっちゅうこの人の本ばかりを読むわけにはいかないのですが、娯楽には最適の小説だと思います。

『姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)』は京極堂シリーズの1作目にして京極夏彦さんのデビュー作らしく、そもそもの紹介者曰く、順番に読むことが後続のシリーズ作品を楽しむにあたっては最良だそうです。

これから読まれる方への私からの助言としましては、まだ事件に触ったばかりの段階である作品序盤の部分が小難しい話で少々たるいですが、そこを読んで京極堂を理解してから事件のてん末を愉しむことが肝要ですので、前半で諦めないで下さい。

本日の名言(下記)についてですが、何処を抜こうか候補が多くてかなり迷いましたが、私が本記事冒頭で上記一節を引用した訳を補足できるのではないかと思い、こういう選抜に至りました。

「(前略)徳川家康は確かに存在したが、我我の知っているのはその昔徳川家康という人がいた、という記録を知っているのであって、決して徳川家康を知っている訳じゃないだろう。
禅でいう所の不立文字というヤツだ。
家康の存在は事実であっても、我我にとって<家康>は現実ではないんだ。しかし僕らは家康を、ときとして知っているような錯覚を引き起こす。
これは<家康>という言葉が齎す情報を納めている記憶の蔵と、僕らの実体験を納めている記憶の蔵が同じ蔵だから起きる間違いだ。
<言葉>による情報も<体験>した情報も<記憶>になれば結局同じになってしまう。
つまり僕らは、逢ったこともない東照神君家康大権現の幽霊を見てしまう可能性もあるということだ」

※改行は私が意図的にしたものです。
著者京極夏彦
初版発行1998.9.15
発行講談社文庫
定価本体800円+税
入手場所金明堂 日野店
  1. 2007/09/28(金) 04:30:12|
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